名曲案内〜交響曲編[〜

(モーツァルト〜ラフマニノフ)



    
  やはりクラシックの華といえば大編成のオーケストラによる交響曲(シンフォニー)でしょう。
  日本のコンサートのプログラムでは常にメインに陣取る大曲ばかりです。
  クラシック鑑賞は、交響曲に始まり交響曲に終わるといってもいいでしょう。

モーツァルト     ・ラフマニノフ


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☆モーツァルト
作品NO.121 交響曲第25番 ★ 2016年12月最新更新
 
 モーツァルトは生涯で41の交響曲を残しましたが、そのうち短調で書かれたのは第40番とこの第2
 5番で、共にト短調であるため、前者に対して第25番は「小ト短調」と呼ばれます。しかし、これは
 音楽評論家が使う用語で、一般的には「モーツァルトの25番」か、単に「25番」と呼ばれています。
 第1楽章の主題は映画「アマデウス」にも使われた有名な主題ですので、ご存知の方も多いのでは。
 モーツァルトは17歳でこの曲を書きましたが、第1楽章冒頭の主題は激しい感情の爆発で、荒々しい
 音の旋回など、疾風怒濤の音の世界で、若きモーツァルトの青春の慟哭そのものです。
 第3楽章は美しいメヌエット、第4楽章はロマン的な人間感情の溢れた音楽となっています。
 規模こそ小さいですが、内容は濃く、青年時代のモーツァルトの傑作です。短い作品ですので、初心者
 の方も聴きやすいでしょう。

第1楽章(クレンペラー指揮)
 ☆推薦盤☆    ▲アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(99)(HM) S    ・アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(99)(HM) S    ◎クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団(56)(ワーナー)       A   B2○ワルター/ウィーン・フィル(56)(SONY)            A    △コープマン/アムステルダム・バロック管弦楽団(88)(エラート)   A    ・アバド/ベルリン・フィル(92)(SONY)             A    いよいよモーツァルトの交響曲の推薦盤も、古楽器演奏が上位を占める時代が来たようです。    我々リスナーもそういう気構えが必要ということなのでしょう。    S評価と1つ抜きん出ているアーノンクール盤は古楽器演奏で、国内盤が廃盤中のため輸入盤    を挙げておきました。このCD、7枚組なのですが、何とお値段は超破格の2000円ちょっ    とです。演奏は、好き嫌いがあると思いますがマズマズですので、お値段で考えれば当然第一    にお薦めです。レーベル(HM)は、ハルモニア・ムンディの略です。    次のクレンペラー盤は現代楽器での演奏です。交響曲3つのカップリングながらお値段はお手    頃で、最も無難かと思い、◎にしました。演奏は上のYOUTUBEへのリンクと同じ感じです。    ワルター盤は、さながらモーツァルトの魂がのり移ったのかのような激烈な演奏です。    残念ながら録音はモノーラルで、お世辞にも音質は良いとは言えません。くもっています。    ワルターにはニューヨーク・フィルとの54年の録音もありますが、モノーラルで、ほとんど    聴き分けられないほど良く似た演奏ですので、ここでは割愛します。    演奏そのものは第一にお薦めしたいですが、音質を考えると、イチオシにはしづらいです。    歴史的名盤の第40番とのカップリングというのがやはり大きいです。第40番を買えば第2    5番もついてくるといった感覚で買えます。ましてや、Blu-specCD2です。    第40番と合わせてという意味では全く無駄のないワルター盤のお薦め度を○としました。    コープマン盤は第25番と合わせて交響曲3つが入って1050円。これだけでもかなりお得    でありながら、評価も高いですので、その意味では第一にお薦めしてもいいところなのですが、    如何せん古楽器演奏ですので、万人向けとは言いがたいです。    最後のアバド盤は、国内盤、輸入盤共に廃盤中です。        <更新のポイント> B評価だったケルテス盤、バーンスタイン盤を外しました。
作品NO.122 交響曲第31番「パリ」 ★★ 2016年6月最新更新
 
 モーツァルトが、パリの演奏団体の支配人に依頼され、作曲したのが副題の由来です。パリの聴衆が好
 みそうな、フランス的な優雅な旋律を盛り込んだとされています。
 通称はもちろん「パリ」です。
 そのエピソードの通り、モーツァルトの後期の交響曲(第26番から第41番までを指します)の中で
 も、特に明るさと躍動感に秀でた作品です。
 この作品はニ長調で書かれていますが、モーツァルトの作品でニ長調といいますと、交響曲第35番
 「ハフナー」交響曲第38番「プラハ」ピアノ協奏曲第26番ディヴェルティメントK136、
 ディヴェルティメント第17番など、その明るさが際立つ優美な旋律で書かれた作品が多いです。
 この作品は交響曲ですが第3楽章までしかなく、しかも演奏時間は約18分です。小規模のため扱いは
 地味ですが、初心者の方でも気軽に聴ける作品です。

全楽章(アーノンクール指揮)
 ☆推薦盤☆    ◎クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団(63)(ワーナー)     A    ○ブリュッヘン/18世紀オーケストラ(85)(デッカ)        A    ▲ベーム/ベルリン・フィル(66)(グラモフォン)          B    パリのCDには突出した名盤はないという状況です。現代楽器から2枚、古楽器から1枚を選    びました。いずれも他の交響曲とのカップリングでCDとしてはお得です。    クレンペラー盤は威風堂々という印象の演奏です。演奏時間が短い作品ですので、こういう演    奏スタイルはこの作品にマッチしているのではないかと思われます。1番のお薦めにしました。    カップリングで考えるとブリュッヘン盤がダントツでお得です。第35番「ハフナー」、第3    6番「リンツ」ともにS評価ですので、むしろこの作品はメインと言いますよりはサブ的な感    覚になります。これはお得です。その意味では◎にしたいのですが、古楽器による演奏です。    ブリュッヘンやアーノンンクールのモーツァルトの交響曲の演奏の評価は、皆、現代楽器の演    奏を凌ぐ程高評価ですが、初心者の方のことを考えますと、如何せん第一にはお薦めしづらい    です。これはこの後に続く第41番までの作品すべてに言えることですのでご了承下さい。古    楽器でも構わない方には、この作品ではブリュッヘン盤が第一にお薦めです。    ベーム盤は、さすがにモーツァルトの大家ベームだと思わせる、がっしりとした模範的な演奏    です。モーツァルトの旋律美がこぼれるように美しく奏でられ、時にはみなぎる躍動感を伴っ    てリズムを刻みます。約18分の演奏時間中飽きることがなく、いかにもベームらしい演奏で    す。全部で4つの交響曲収録でお安いというのは魅力的なのですが、「パリ」以外はいずれも    マイナーな作品ばかりです。お薦め度は▲にしました。    <更新のポイント> クレンペラー盤を追加し、マリナー盤を外しました。
作品NO.123 交響曲第35番「ハフナー」 ★ 2016年6月最新更新
 
 特に有名な旋律のある作品ではありませんが、モーツァルトの数ある交響曲の中でもとりわけ明るく、
 一つの楽章が短いので非常に聴きやすいです。モーツァルトの交響曲の中では第40番、第41番など
 と比べるといま一つポピュラーとは言えませんが、聴きやすさでは屈指です。というのも、この交響曲
 は元々セレナーデでした。モーツァルトのセレナーデで最も有名なのは「アイネクライネ」ですが、お
 得意な分野でもあり、モーツァルティックな魅力が充満しています。小品ですが、明るさと愉しさでは
 モーツァルトの交響曲の中でこれが一番でしょう。通称は「ハフナー」です。
 
第1楽章(ベーム指揮)     第3楽章(ベーム指揮)
 ☆推薦盤☆    ▲アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(12)(SONY) S    ○ブリュッヘン/18世紀オーケストラ(85)(デッカ)           S    ・アバド/モーツァルト管弦楽団(06)(アルヒーフ)            A    △アバド/モーツァルト管弦楽団(06)(アルヒーフ)            A    ◎クーベリック/バイエルン放送交響楽団(80)(SONY)          A    △クーベリック/バイエルン放送交響楽団(80)(SONY)          A お薦め!    現在、最も評価が高いものはアーノンクール盤です。古楽器による演奏です。    演奏は、セレナーデ風か交響曲風かという比較になりますと、明らかに後者になる演奏です。    テンポはやや遅めで、厚みのあるオケで堂々と、格調高く、スケールの大きいハフナーとなっ    ています。ですが、やはり古楽器である点と、かなりお高い点を考慮しますとお薦め度◎には    しづらいです。    ブリュッヘン盤も古楽器演奏ですので、アーノンクール盤同様、◎にはしづらいです。    お値段は特別お高いわけではありませんし、A評価の第31番「パリ」、S評価の第36番    「リンツ」とのカップリングですので、古楽器でも構わない方には第一にお薦めです。    アバド盤は、晩年、自ら結成した「モーツァルト管弦楽団」による、5楽曲収録の後期交響曲    集です。    まさしく、これがアバドのピリオド・アプローチと言わんかのような演奏です。イタリア出身    のアバドは、元々カンタービレを基本とし、70年代から80年代には夢見るようなモーツァ    ルトを表現していたのですが、晩年にはスタイルを変えました。2枚組で、国内盤は廃盤中で    すので、お安い輸入盤がお薦めです。演奏自体はピリオド・アプローチがお好みかどうかが問    題です。きりりと、テンポはやや速めの軽快なハフナーで、アーノンクールの演奏とは正反対    とも言えるスタイルです。    クーベリックのモーツァルトの良さと言えば、何と言っても、上品でみずみずしく、耳に心地    よい音色です。迫力には欠けるのですが、この作品においてはあまり必要がないでしょう。最    高に近いほどの美音はモーツァルティックな世界そのものです。    カップリングの第36番「リンツ」の評価はA評価です。お安いですし、このCDをお薦め度    ◎としました。    1番下は、収録されている作品すべてがA評価以上というお得な3枚組の後期交響曲集です。        <更新のポイント> アーノンクール盤を追加し、ワルター盤を外しました。
作品NO.124 交響曲第38番「プラハ」 ★★ 2016年6月最新更新
 
 1787年に完成し、同年にプラハ(チェコの首都)で初演されていることから、「プラハ」と名づけ
 られています。プラハの様子をモチーフにした曲ではないようです。通称は「プラハ」です。
 この交響曲の最大の特徴は、他のモーツァルトの交響曲ならば第3楽章にあたる、メヌエット楽章がな
 く、3楽章構成である点です。しかし、前述の「ハフナー」に比べるとより交響曲として枠組みがしっ
 かりしていまして、充実感があります。これで普通に4楽章構成ならば、初心者の方には飽きがくるか
 もしれません。
 もちろん、モーツァルトの魅力である旋律の美しさに満ちた作品ではありまして、モーツァルティック
 な雰囲気が溢れています。
 また、同じ頃に発表された「フィガロの結婚」と通じていまして、幸せなニュアンスに溢れています。

第1楽章
 ☆推薦盤☆    ◎クーベリック/バイエルン放送交響楽団(80)(SONY)        A    ○ブリュッヘン/18世紀オーケストラ(88)(デッカ)          A    △アーノンクール/ヨーロッパ室内管弦楽団(93)(テルデック)      A    ・アバド/モーツァルト管弦楽団(06)(アルヒーフ)           A     ▲アバド/モーツァルト管弦楽団(06)(アルヒーフ)           A    △ワルター/コロンビア交響楽団(59)(SONY)            A    △クーベリック/バイエルン放送交響楽団(80)(SONY)        A お薦め!    「プラハ」のCDの評価は本当に人によって様々です。その中でも評価の高いものをご紹介し    ますが、お好みで選んで頂くしかないという状況です。    クーベリック盤を◎としました。音色がモーツァルトとマッチしている非常に優雅、典雅な演    奏で、耳に心地よいです。お値段も安いですし、A評価の第39番とのカップリングである点    も考慮しました。    1番下は、収録されている作品すべてがA評価以上というお得な3枚組の後期交響曲集です。    お薦め度○のブリュッヘン盤は古楽器演奏です。この作品にスケールの大きさや迫力を求めて    かつ古楽器がお好きな方には第一にお薦めしたいほどです。カップリングの第39番は、新盤    が出る前はS評価だった点も考慮しました。    アーノンクール盤は第41番までの4作品収録の2枚組ながらお安いです。この演奏は現代楽    器によるものですが、ピリオド・アプローチですので、好みの問題というところはあります。    アバド盤は、自身が結成した「モーツァルト管弦楽団」による21世紀の新録音です。    晩年の演奏には多いピリオド・アプローチの演奏なのですが、むしろ、モーツァルトへの愛着    が感じられるような弦の表情と、第3楽章の緊張感みなぎる熱演が印象的です。2枚組で5作    品収録ですが、この「プラハ」が一番いいのではと思われます。国内盤は廃盤中ですので輸入    盤となります。    ワルター盤は、やはりモーツァルトの音楽というものを知り尽くしている指揮者だけに、安心    して旋律美を堪能できます。クセがない演奏で、推薦盤に挙げた演奏の中では最も無難な演奏    と言えると思います。        <更新のポイント> 推薦盤は変わりません。評価とお薦め度を変えました。
作品NO.125 交響曲第40番 ★★ 2016年12月最新更新
 
 第1楽章冒頭のテーマはあまりにも有名で、ご存知の方も多いでしょう。モーツァルトが書いた数少な
 い短調の交響曲(41作品中2つ)で、人生の哀感が全4楽章を貫いている傑作です。
 あらゆる交響曲の中でも最も有名な作品の一つです。
 非常にロマンティックな作品ですので、個人的には、速いテンポの演奏は美しい旋律を堪能している暇
 がない気がします。その点、推薦盤に挙げたワルターベームはさすがモーツァルトの大家だけありま
 して、旋律の歌い方が非常に温かく、この作品の魅力をあますところなく伝えています。
 旋律が非常に美しいですので、やや冗長な第2楽章を除けば、初心者の方にもお薦めです。
 一般的には、「40番」だけで通ってしまう名曲中の名曲です。

全楽章(バーンスタイン指揮)
 ☆推薦盤☆   B2○アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(13)(SONY) S    ▲ブリュッヘン/18世紀オーケストラ(10)(グロッサ)          A    △ベーム/ベルリン・フィル(61)(グラモフォン)             A    ◎クーベリック/バイエルン放送交響楽団(80)(SONY)         A    B2☆△ワルター/ウィーン・フィル(52)(SONY)              B    △クーベリック/バイエルン放送交響楽団(80)(SONY)         A お薦め!    交響曲第25番のところでも触れましたが、いよいよモーツァルトの有名な交響曲でも、古楽    器の演奏がトップ争いを占めるようになってきました。この作品においてもそうです。    アーノンクールブリュッヘンの新盤は共に古楽器演奏で、21世紀の最新録音です。演奏ス    タイルは似ています。従来の古楽器演奏と言いますと、こじんまりとしているイメージがあっ    たのですが、この2つの演奏は現代楽器の演奏よりもシンフォニックで、今までのイメージを    払拭させています。古楽器演奏の1つの到達点と言えるのではないでしょうか。    初心者の方でも抵抗が少なく聴けると思いますが、やはり◎は現代楽器の演奏にしておきたい    と思います。もちろん、演奏自体は素晴らしく、古楽器演奏に抵抗が無い方にはどちらも第一    にお薦めです。    ブリュッヘン盤は輸入盤しかないのですがお高いですし、カップリングの評価も考慮して、お    薦め度はアーノンクール盤を上にしておきました。    ベーム盤は第35番から第41番まで6つの交響曲が収録されていますが、カップリングがイ    マ1つですのであまりお薦めはできません。演奏自体は、19世紀風のどっしりとした詠嘆的    な第40番となっています。ウィーン・フィルとのものではありませんのでご注意下さい。    クーベリック盤は何と言っても瑞々しく、耳に心地よいモーツァルティックな美音が最高です。    そういう意味では初心者の方にも分かりやすいですし、A評価の第41番とのカップリングで    すのに、かなりお安いという観点から、お薦め度◎にしました。ただし、初心者の方のことを    考慮しての◎ということです。    1番下は、収録されている作品すべてがA評価以上というお得な3枚組の後期交響曲集です。    ワルター盤は、古くからこの作品の定盤でしたが、B評価となってしまいました。    21世紀に生きる我々には、さすがに録音が古すぎるというのが原因なのでしょうか。    第1楽章冒頭のテーマをポルタメント(音のずり上げ)で表現していまして、その甘美さには    思わずしびれてしまいます。まさにワルターここにあり、といわんばかりの演出で、これぞウ    ィーン音楽の粋です。他の楽章の旋律の歌い方もワルターならではで、モーツァルトに対する    愛着が存分に表現されています。    <更新のポイント> ワルターの新盤を外し、アーノンクールとブリュッヘンの新盤を              追加しました。 
作品NO.126 交響曲第41番「ジュピター」 ★★ 2017年1月最新更新

 モーツァルトが書いた最後の交響曲でして、神々の王「ジュピター」から名づけられたように、優雅で
 美しく、格調も高く、その名に恥じない外観と内容を誇っています。あらゆる交響曲の中でも名作中の
 名作です。
 「第40番」よりは、中級者以上向けでしょうか。一般的には「41番」よりも「ジュピター」と呼ば
 れます。
 なお、ホルスト作曲の「惑星」のジュピターとは何の関係もありません。
 第1楽章はまことに堂々たる威容と優美で美しい旋律に満ちた楽章で、全楽章の中でも最も魅力的な楽
 章の一つです。第2楽章は田園を歩くモーツァルトの世界が描かれ、人生の哀感がたっぷりと表現され
 ている逸品です。こぼれるような弦の表情が美しいです。第3楽章は宇宙を思わせるスケールの大きな
 音楽です。第4楽章は情熱がほとばしる熱い楽章で、表面は流麗ながらもうちに込められたパッション
 が素晴らしく、モーツァルトの交響曲の最後を飾るにふさわしいフィナーレとなります。 

全楽章(パーヴォ・ヤルヴィ指揮)   全楽章(ブリュッヘン指揮おそらく同じ音源です)
 ☆推薦盤☆   B2○アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(13)(SONY) S お薦め!   △アバド/モーツァルト管弦楽団(06)(グラモフォン)           A    △ベーム/ベルリン・フィル(62)(グラモフォン)             A    ◎クーベリック/バイエルン放送交響楽団(80)(SONY)         A    ▲ブリュッヘン/18世紀オーケストラ(10)(グロッサ)          A    △クーベリック/バイエルン放送交響楽団(80)(SONY)         A お薦め!    ジュピターのCDは、アーノンクール盤以外にはこれというCDがありません。    アーノンクール、ブリュッヘンの新盤は共に古楽器演奏で、21世紀の最新録音です。演奏ス    タイルは似ています。従来の古楽器演奏と言いますと、こじんまりとしているイメージがあっ    たのですが、この2つの演奏は現代楽器の演奏よりもシンフォニックで、今までのイメージを    払拭させています。古楽器演奏の1つの到達点と言えるのではないでしょうか。その点、ジュ    ピターはモーツァルトの交響曲の中でも一際シンフォニックな作品ですので、こういった演奏    スタイルがマッチしています。それゆえアーノンクール盤の評価が高いのではないでしょうか。    ジュピターのベストCDにはしばらくブリュッヘンの旧盤が君臨していたのもそういう理由か    らと思われます。古楽器演奏に抵抗が無い方にはどちらも第一にお薦めしたいです。    現代楽器と古楽器の演奏の違いについては、ぜひ上のYOUTUBEへのリンクからご視聴下さい。    アーノンクール盤は2枚組でちょっと割高ですが、S評価の第40番とのカップリングですの    でお薦め度○としました。      晩年のアバドによる新盤は、ピリオド・アプローチによるものです。よってスタイルはアーノ    ンクール盤と似てはいます。重厚感では劣りますが、ところどころ、アバドのモーツァルトに    対する愛情が感じられる演奏となっています。旧盤とは全くと言っていいほど演奏スタイルは    違います。    ベーム盤は、演奏自体は19世紀風のオーソドックスなスタイルで、さすがはモーツァルトの    大家ベームといった感じです。CDとしましては2枚組で、あまりカップリングが充実してい    るとは言えません。その点を考慮してお薦め度は下げました。ウィーン・フィルとの演奏では    ありませんのでご注意下さい。    クーベリック盤を前回の更新と同様、お薦め度◎としました。理由は、現代楽器の演奏という    ことと、音色が瑞々しく、モーツァルトの美しい旋律にマッチしていて初心者の方向けである    ということと、カップリングの第40盤もA評価であることと、CDとしてお安いことです。    1番下は、収録されている作品すべてがA評価以上というお得な3枚組の後期交響曲集です。    最後のブリュッヘン盤は、まあ間違いなく同じ音源であろう映像が上のYOUTUBEへのリンクか    らご視聴頂けます。特に第4楽章などはシンフォニックで素晴らしいと思われますが、如何    せん、輸入盤のみでちょっとお高いのがネックです。カップリングの第40番はA評価です。    ジュピターの評価が高いCDを見ますと、もうワルターは古いという時代になっております。      <更新のポイント> ワルターの新盤とアバド、ブリュッヘンの旧盤を外し、              アーノンクールとブリュッヘンの新盤を追加しました。 
☆ラフマニノフ
作品NO.159 交響曲第2番 ★★★ 2016年9月最新更新
 
  ラフマニノフの作品では、「ピアノ協奏曲第2番」と並んで最も有名な作品です。
 いずれも一般の方にはあまり馴染みのない作品なのですが、交響曲第2番の第3楽章は「月9」がピー
 クの時のドラマ「妹よ」(主演:和久井映見、唐沢寿明)で使われた曲で、聴き覚えのある方も多いの
 ではないでしょうか。おそらく、ラフマニノフの作品で最も親しまれているのはこの楽章でしょう。
 これだけロマンティックで、いかにも恋のムードに溢れた曲も珍しく、筆舌に尽くしがたい魅力があり、
 「恋人といる時にかけたい曲」や「美メロ」では必ず挙げられる曲です。
 この交響曲自体は初心者の方向きではないと思いますが、第3楽章があまりに魅力的ですので、初心者
 の方には第3楽章だけ聴くという目的でも超お薦めの交響曲!また、特に女性にもお薦めしたいです。
 ラヴラヴなムードに浸れること間違いなし!

第3楽章(プレヴィン指揮NHK交響楽団)
 ☆推薦盤☆    ◎プレヴィン/ロンドン交響楽団(73)(ワーナー)          SS 超お薦め!    ▲ゲルギエフ/キーロフ劇場管弦楽団(93)(デッカ)          A    ・プレヴィン/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(85)(テラーク)  A    ○プレヴィン/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(85)(テラーク)  A    ・ビシュコフ/パリ管弦楽団(90)(デッカ)              ?    この作品のCDはプレヴィンの旧盤が抜きん出た評価を得ています。    以前は、新盤の方が上でした。3番目の新盤は元々輸入盤なのですが、日本語の解説がついて    います。テラークというレーベルはこのような販売の仕方が多いです。    このCD、頻繁に廃盤になることが多いですので、輸入盤へのリンクも作成しておきました。    個人的には正直甲乙つけがたいですので、旧盤をお薦め度◎、新盤を○としておきました。    他にお薦めとなると、「お国もの」ということもあるのか、ゲルギエフ盤です。お安いです。    ちなみに、ドラマ「妹よ」で実際に使われたCDはビシュコフという指揮者のCDなのですが、    現在もあります。一番下のCDです。    この演奏、一時期はプレヴィンの新盤に匹敵するくらい評価が高かった時もあり、ドラマの関    係者が選んだのもうなずけます。当時、ドラマで流れている曲が、このビシュコフ指揮、ラフ    マニノフの交響曲第2番の第3楽章であることが知れると、CDが飛ぶように売れたそうです。    「妹よ」が今でも心に残っている方は、このCDで、当時の想い出にふけってみてはいかが?    今ではお薦めCDにも挙がってこなくなってしまいましたが、トップページの「掲示版」に推    薦コメントがあったため、この推薦盤に挙げてあります。    <更新のポイント> プレヴィンの旧盤の評価をSSにし、お薦め度を◎にしました。


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