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ドヴォルザークといえば「新世界」と言ってもいいくらい、交響曲第9番「新世界より」は代名詞とも なっています。 交響曲で次にポピュラーなのが、この「第8番」で、第8番、第9番以外が演奏されることはあまりあ りません。 この作品は通称「ドヴォ8」という名で親しまれていて、「イギリス」という副題がつくこともたまに あります。 CDによっては、第8番が第7番、第9番が第8番と表記されていることもあるのでご注意下さい。 (「ドヴォルザーク」が「ドヴォルジャーク」となっているのは単純な書き方の違いです) ドヴォルザークの作品では、チェロ協奏曲や、弦楽四重奏曲「アメリカ」なども人気が高いですが、第 9番の次に、この「第8番」を選ぶ方は多いです。 「第8番」はロマン主義と、民族性が融合した作品で、特に第3楽章冒頭の、流麗でどこか物悲しい旋 律は大変魅力的です。この楽章はドヴォルザークが書いた最も美しい音楽と言われているほどです。 この楽章の冒頭の旋律に惹かれて、「ドヴォ8」が好きな方も多いと思いのではないでしょうか。全4 楽章とも、割と短く、聴きやすい交響曲です。 |
ドヴォルザークの交響曲の中で最も有名なだけでなく、交響曲の中でも最も有名な作品の一つです。 第4楽章の冒頭は、おそらくほとんどの方が一度は耳にしたことがあるのでは。第2楽章も、弟子のフ ィッシャーが歌曲にアレンジして「家路」という名で流行させましたので、学校の下校やお店の閉店の 音楽で聴いたことがある方も多いでしょう。 この交響曲は、アメリカに渡ったドヴォルザークがホームシックにかかり、故郷のボヘミア(チェコ) を想って望郷の念を書き残したものです。全体的に垢抜けなく、土俗的な雰囲気が漂っていますが、こ れはアメリカの黒人霊歌を基調としたものだからです。 第1楽章、第3楽章に慣れれば、初心者の方にも充分親しみやすい交響曲です。 第4楽章は、冒頭から気分が高揚していくワクワク感が何とも言えません。 「ドヴォ9」と呼ばれることはまずなく、「新世界」と、ちょっと略して呼ばれます。 CDによっては、第8番が第7番、第9番が第8番と表記されていることもあるのでご注意下さい。 |
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ハイドンは何と100作以上の交響曲を書き、「交響曲の父」と呼ばれます。昔はここに挙げた「驚愕」 や次に挙げた「軍隊」、そして「時計」などはモーツァルトの交響曲並みに人気を誇っていたものだっ たらしいのですが、今ではコンサートで演奏される機会も激減してしまいました。また、CDも、新し い録音はほとんどが古楽器による演奏になっています。これも時代の流れということなのでしょうか。 ハイドンの交響曲の魅力は、その親しみやすい旋律にあります。各楽章の時間も短いため、初心者の方 が聴く入門用の交響曲としても適しています。 ここに挙げた「驚愕」の名はハイドンが生きていた頃から用いられていまして、第2楽章の突然の最強 音に由来するとされています。 なお、1791年から1795年に作曲された12の交響曲、具体的には第93番〜第104番を総称 して「ザロモン・セット」、あるいは「ロンドン・セット」、「ザロモン交響曲」、「ロンドン交響曲」 と呼んでいます。 |
ハイドンの100を超える交響曲の中では最もポピュラーな作品であると共に、最もチャーミングな、 いかにもハイドンらしい旋律美を誇っている名作です。「交響曲の父」ハイドンの代表作です。 ハイドンの交響曲でポピュラーなものと言えば副題のつく交響曲で、「V字」、「奇蹟」、「驚愕」、 「軍隊」、「時計」などがそれにあたりますが、どれも作風はかなり似ていますので、どれから聴き 始めてもいいとは思いますが、この「軍隊」が一番旋律がチャーミングですので、まずはハイドンの 交響曲の入門曲としていかがでしょうか。 大太鼓、シンバルなどの軍隊用の楽器を用いているのが「軍隊」の由来です。 なお、1791年から1795年に作曲された12の交響曲、具体的には第93番〜第104番を総称 して「ザロモン・セット」、あるいは「ロンドン・セット」、「ザロモン交響曲」、「ロンドン交響曲」 と呼んでいます。 |
この作品も「驚愕」「軍隊」同様、親しみやすい旋律で、かつ演奏時間は約30分という、ハイドンら しい、聴きやすい交響曲です。 副題の「時計」という名は、ハイドンがつけたものではなく、第2楽章の規則正しい音符の並びが、い かにも時を刻む時計の動きを連想させるものとして、19世紀に付けられたものだそうです。 一度は聴いたことがある方も多いのではないでしょうか。下のYOUTUBEへのリンクからお聴き下さい。 |
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フランクという作曲家は、どうも作曲が本職ではなく、パリ音楽院の教授が、晩年に音楽の知識を活か して作曲活動を行ったようです。 そのフランクの代表作といったらこの「交響曲」と「ヴァイオリンソナタ」で、作曲数は全く少ないも のの、2作品位で作曲家として後世に名を残すほどの評価を得ているのですからすごいです。 普通は「交響曲第○番」となっている作曲家が多いのですが、フランクにはこの1作品しかありません ので、あえて「第1番」とは呼びません。 曲は短調から長調へ、そして闘争を経て勝利へ、という構成ですが、自らのオルガンの知識を駆使した 響きやチャーミングな旋律に溢れる作品です。交響曲ですが3楽章構成の短い作品です。 |