名曲案内〜交響曲編T〜

(サン=サーンスからシューベルトまで)



    
  やはりクラシックの華といえば大編成のオーケストラによる交響曲(シンフォニー)でしょう。
  日本のコンサートのプログラムでは常にメインに陣取る大曲ばかりです。
  クラシック鑑賞は、交響曲に始まり交響曲に終わるといってもいいでしょう。 

サン=サーンス     ・シベリウス     ・シューベルト


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交響曲編W(ブラームス〜プロコフィエフ)へ     ・交響曲編X(ベルリオーズ〜ベートーヴェン<運命>)へ

交響曲編Y(ベートーヴェン<田園>〜<合唱>)へ     ・交響曲編Z(マーラー〜メンデルスゾーン)へ

交響曲編[(モーツァルト〜ラフマニノフ)へ




☆サン=サーンス
作品NO.174 交響曲第3番「オルガンつき」 ★★★ 2017年2月最新更新
  
 この交響曲はサン=サーンスの代表作であるとともに、交響曲にオルガンを導入するという画期的な試
 みがなされた作品です。また楽曲構成も、普通の交響曲ならば4楽章から構成されているのですが、こ
 の交響曲は第一部、第二部に分かれていて、それぞれ2つの部分から成り立っています。曲数は結局4
 曲で同じです。通称は「ガンつき」です。
 サン=サーンスはちょうどロマン派から20世紀の現代音楽に移り変わる時の過渡期に生まれた作曲家
 で、古典派、ロマン派の様式を大切にしながらも、新しい形式の音楽を模索していました。
 この交響曲はその意図が見事に表された名作で、オルガンとオーケストラの音色が絶妙な形で織り交ぜ
 られています。

第4楽章(チョン・ミュンフン指揮)
 ☆推薦盤☆  S○◎ミュンシュ/ボストン交響楽団(59)(RCA)               S       ・ミュンシュ/ボストン交響楽団(59)(RCA)               S    ○デュトワ/モントリオール交響楽団(82)(デッカ)             S    ・ロト/レ・シエクル(10)(Musecales Actes Sud)              S    録音年の古いミュンシュ盤が音質向上の成果があったからなのか、近年評価が上がっています。    ハイブリッドSACDしかないようですので、2番目にお安い期間生産限定盤を挙げておきま    した。    2番目のお薦めはデュトワ盤です。ややお高いですが、ミュンシュ盤よりは録音年が新しいの    が魅力です。    ロト盤は廃盤中のようです。このCDは日本語解説書つきの輸入盤です。古楽器による斬新な    演奏が好評価を得ているようです。        <更新のポイント> ロト盤を追加し、チョン・ミュンフン盤を外しました。              また、ミュンシュ盤とデュトワ盤のお薦め度を入れ替えました。
☆シベリウス
作品NO.195 交響曲第2番 ★★★ 2017年2月最新更新

  シベリウスの交響曲というと、何でも「第2」「第2」と言われることが多く、7つある交響曲の中で
 は断然の演奏機会を誇っていて、最もポピュラーな作品です。通称「シベ2」。
 では、最もシベリウス的な作品であるかというと、シベリウスの本質は「第4」「第5」あたりにある
 と言われています。
 この「第2」が人気があるのは、シベリウスの交響曲の中では唯一と言っていいほど解りやすいからで
 しょう。特に、第3楽章から第4楽章にかけてのスケールの大きな旋律はいかにも北欧のムードに溢れ
 ていて、覚えやすいです。シベリウスの「本質」からはずれるかもしれませんが、何とも言えない醍醐
 味があり、この旋律に惹かれる方は多いのではないでしょうか。

全楽章(ベルグルンド&ヘルシンキ・フィル)
   ☆推薦盤☆    ◎ベルグルンド/ヨーロッパ室内管弦楽団(97)(フィンランディア)    S お薦め!    ○ベルグルンド/ヘルシンキ・フィル(86)(ワーナー)          S  S○・ヴァンスカ/ミネソタ管弦楽団(11)(BIS)             A  S○△ヴァンスカ/ミネソタ管弦楽団(11)(BIS)             A       ▲バルビローリ/ハレ管弦楽団(66)(ワーナー)             A    △バルビローリ/ハレ管弦楽団(66)(ワーナー)             A    長い間廃盤中だったベルグルンドの新盤が復活しました。ベルグルンドはヴァンスカ、バルビ    ローリらと並ぶシベリウス指揮者です。    1番上の新録音は、全集です。ちょっとお高いのですが、4枚組ということを考えればむしろ    お得です。シベリウスの交響曲をすべて聴きたい方にはこれが最もお薦めです。    2番目の旧録音も評価が高いです。カップリングがよくありませんので、「シベ2」だけをお    聴きになりたい方にはこちらがお薦めです。上のYOUTUBEへのリンクはおそらく同じ音源かと    思われます。    ヴァンスカは、1953年フィンランド生まれで、無名だったラハティ交響楽団と20年に渡    ってシベリウスを研究、演奏し続け、90年代の録音によって一躍、名シベリウス指揮者に名    を連ねました。4番目のCDは、A評価の「第5番」とのカップリングですが、ややお高いで    すのでお薦め度は△にしました。国内盤は無く、輸入盤のハイブリッドSACDです。    バルビローリ盤は2枚あります。5番目のCDの方がA評価の第7番とのカップリングですの    で、こちらをお薦め度▲としました。ただ、発売がやや古いですので、こちらの方が先に廃盤    になってしまう恐れはあります。    <更新のポイント> 廃盤の復活により、CDを一新しました。
作品NO.196 交響曲第5番 ★★★★★ 2017年2月最新更新

 シベリウスの交響曲で、作曲者の本質に満ちているのは第4番から第7番と言われます。いずれも孤高
 の作曲家シベリウスらしく、寂寥感に満ちた内省的な音楽ですので、大衆性からはほど遠く、非常に難
 解です。
 つまり、シベリウスの音楽というものは、モーツァルトのように作曲依頼があって、大衆受けする曲を
 作曲するという職人作業のようなものではなく、全くと言っていいほど、「聴き手」を無視した、自己
 満足的な作曲作業なのです。シベリウス自身が、我々聴き手に「うける」音楽を作ろうとはしないので、
 理解するのが難解になってしまっています。言わば、心の内面を書き綴った日記のようなものです。
 それらの中で、最もシベリウスの魅力を味わえるのが、この「第5」と言われています。シベリウスは、
 作曲中に次のように記しています。

 「日はくすみ、冷たい。しかし春はクレッシェンドで近づいてくる。今日は十六羽の白鳥を見ること
  が出来た。神よ、なんという美しさであろうか。彼らは私の頭上を長いこと旋回し、くすんだ太陽
  の光の中に消えていった。自然の神秘と生の憂愁。これこそ第5交響曲のテーマなのだ。」

 つまり、北欧の清らかな自然と、有限である生に対する内省的な虚無感がシベリウスのテーマです。
 これをヒントに是非聴いて頂きたいと思います。交響曲ですが3楽章構成です。
 
全楽章(ベルグルンド&ヨーロッパ室内管)
 ☆推薦盤☆    ◎ベルグルンド/ヨーロッパ室内管弦楽団(96)(フィンランディア)    S お薦め!    ○ベルグルンド/ヘルシンキ・フィル(86)(ワーナー)          A    ▲バルビローリ/ハレ管弦楽団(66)(ワーナー)             A  S○・ヴァンスカ/ミネソタ管弦楽団(11)(BIS)             A  S○△ヴァンスカ/ミネソタ管弦楽団(11)(BIS)             A    「シベ2」同様、こちらも長い間廃盤中だったベルグルンドの新盤が復活しました。ベルグル    ンドはヴァンスカ、バルビローリらと並ぶシベリウス指揮者です。    1番上の新録音は、全集です。ちょっとお高いのですが、4枚組ということを考えればむしろ    お得です。シベリウスの交響曲をすべて聴きたい方にはこれが最もお薦めです。    上のYOUTUBEへのリンクは、おそらく同じ音源かと思われますので、ぜひお聴き下さい。    2番目の旧録音は、同じくA評価の第3番とのカップリングという点が魅力です。全集は嫌だ    という方には、こちらのCDの方がお薦めです。    3番目のバルビローリ盤は、A評価の第7番とのカップリングという点が魅力です。これをお    薦め度▲にしました。    最後のヴァンスカ盤は、A評価の第2番とのカップリングですが、ややお高いですのでお薦め    度は△にしました。国内盤は無く、輸入盤のハイブリッドSACDです。        <更新のポイント> 廃盤の復活により、CDを一新しました。              また、ヴァンスカ盤を追加しました。
作品NO.197 交響曲第6番 ★★★★ 2017年2月最新更新
  
 第6番は、第5番に比べると聴きやすいでしょう。もちろん、シベリウス独特の、内省的で孤独な音楽
 であることに変わりはありませんが、この第6番には清らかな自然の詩情が溢れています。また、北欧
 の舞曲が加わっていることもあり、愉しさと寂寥感を持ち併せている作品です。
 よって、第2番ほど大衆向けの曲ではありませんが、第5番がまだ解りにくいと感じた方は、こちらの
 第6番を先にお薦めします。

全楽章(ベルグルンド&ヨーロッパ室内管)
 ☆推薦盤☆         ◎ベルグルンド/ヨーロッパ室内管弦楽団(95)(フィンランディア)    A お薦め!    ○ベルグルンド/ヘルシンキ・フィル(86)(ワーナー)          A    ・ヴァンスカ/ラハティ交響楽団(97)(BIS)             A       △ヴァンスカ/ラハティ交響楽団(97)(BIS)             A    ▲バルビローリ/ハレ管弦楽団(70)(ワーナー)             A    第6番にはこれといった突出したCDがありません。A評価の横並びです。    例によって、第6番も長い間廃盤中だったベルグルンドの新盤が復活しました。ベルグルンド    はヴァンスカ、バルビローリらと並ぶシベリウス指揮者です。    1番上の新録音は、全集です。ちょっとお高いのですが、4枚組ということを考えればむしろ    お得です。シベリウスの交響曲をすべて聴きたい方にはこれが最もお薦めです。    上のYOUTUBEへのリンクは、おそらく同じ音源かと思われますので、ぜひお聴き下さい。    2番目の旧録音は、S評価の第1番とのカップリングという点が魅力です。全集は嫌だという    方には、こちらのCDの方がお薦めです。    3番目のヴァンスカ盤は、国内盤は廃盤中のようですので、輸入盤へのリンクを貼っておきま    した。しかしややお高いですので、これよりはお安く、かつA評価の第3番とのカップリング    であるバルビローリ盤の方がお薦めです。    <更新のポイント> 廃盤の復活により、CDを一新しました。              また、バルビローリ盤を追加し、ネーメ・ヤルヴィ盤を外しました。
☆シューベルト
作品NO.177 交響曲第5番 ★★ 2017年2月最新更新
  
  シューベルトの交響曲というと「未完成」「ザ・グレイト」の2曲の演奏機会が断然多く、「第5」は
 それほどポピュラーな曲ではないため、「私の隠れた名曲」になってしまいそうですが、モーツァルト
 の交響曲と曲調が似ていて、かつ交響曲にしては各楽章が短く、覚えやすい旋律に満ちています。
 第1楽章などはとても明るいので、初心者の方向けの交響曲としても良い作品です。「未完成」はポピ
 ュラーですが、短調の曲ですし、曲の意味も解りづらいので、もっと情緒にあふれた、明るいこの曲の
 方が親しみやすいのではないでしょうか。
 その分、情緒重視の曲ですので、中〜上級者の方には飽きが来やすいかもしれません。
 

全楽章(ミンコフスキ指揮)
 ☆推薦盤☆    ◎ワルター/コロンビア交響楽団(60)(SONY)           S    ・ブリュッヘン/18世紀オーケストラ(90)(デッカ)         S    ▲ブリュッヘン/18世紀オーケストラ(90)(デッカ)         S   ○アーノンクール/ロイヤル・コンセルト・ヘボウ(92)(テルデック)  S    ・ミンコフスキ/ルーヴル宮音楽隊(12)(ナイーヴ)          S    S評価の演奏が4つ並びましたが、この作品に限ってはこれというCDがありません。    カップリングなどを考慮してご紹介していきます。    私の一番のお薦めは以前から文句なくワルター盤です。歴史的名演の「未完成」とのカップリ    ングというのは大きいです。また、この作品に限っても、ワルターらしく、情緒や歌いを重視    していますので、シューベルティックな、ウィーンのムードが溢れる愉しさを満喫できます。    ブリュッヘン盤は評価は高いのですが、国内盤は廃盤中のため、4枚組のシューベルトの交響    曲全集の輸入盤しかありません。4枚組にしてはお安いのですが、あまりお薦めできないとい    ったところです。    お薦め度○のアーノンクール盤はコンセルトヘボウとの録音なので現代楽器です。「未完成」    「ザ・グレイト」も入った2枚組で、第5番はおまけと考えれば、結構お得なCDです。お値    段もお安いです。    この演奏は現代楽器のオケによるものですが、いわゆるピリオド・アプローチです。    最後のミンコフスキ盤は近年評価が高いので挙げておきました。古楽器での演奏なのですが、    4枚組で非常にお高いシューベルトの交響曲全集しかありません。上のYOUTUBEへのリンクは同    じ音源か分かりませんが、演奏はともかく、とてもお薦めできるお値段ではありません。    <更新のポイント> ミンコフスキ盤を追加し、アバド盤を外しました。              お薦め順は変わっていません。
作品NO.178 交響曲第8(7)番「未完成」 ★★ 2017年2月最新更新
  
  シューベルトはおろか、あらゆる交響曲の中でも知名度はトップクラスです。普通、交響曲というのは
 4つの楽章から構成されているのですが、名前のごとく、2つの楽章しかありません。よって演奏時間
 が短いですので、初心者の方にはそれだけでも聴きやすいでしょう。未完成に終わってしまったのが意
 図的であるのかは、未ださだかではありませんが、シューベルトがそれ以上書けなかったからという説
 が定説となっています。
 曲はシンフォニックな第1楽章と、ウィーン情緒に溢れた第2楽章で、特に第2楽章の美しい弦の響き
 は筆舌に尽くしがたいでしょう。しかし、初心者の方には、第1楽章が今一つ難しいところがあり、短
 調ゆえの暗さもありますので、やや中級者向けとしてみました。
 昔はベートーヴェンの「運命」との組み合わせのレコードが最も売れた時代もあるらしいです。
 ちなみに、巷のCDショップや書籍では今でも「交響曲第8番」で通っていますが、近年、「第7番」
 ではないかという説が浮上しました。そのため、録音の新しいCDでは「第7番」となっているものも
 ありますのでご注意を。近い将来に全面的に変わるかもしれません。


第1楽章(何とクライバー指揮!)   第2楽章(ムーティ指揮)
 ☆推薦盤☆   ◎カルロス・クライバー/ウィーン・フィル(78)(グラモフォン)   SS 超お薦め!    ○ワルター/ニューヨーク・フィル(58)(SONY)          A お薦め!    ・ワルター/ニューヨーク・フィル(58)(SONY)          A    ▲インマゼール/アニマ・エテルナ(96)(SONY)          B      クライバーの交響曲の録音はほぼすべてがSS評価ですが、「未完成」もそうです。    この演奏はいかにもクライバーらしい演奏で、スコア(楽譜)に忠実に、現代的な、シンフォ    ニックなアプローチによる演奏です。第1楽章はクライバーの音楽性が存分に活き、強音と弱    音のバランスが絶妙で、そして切れ味が抜群です。ぜひ上のリンクからどうぞ。    それ以上に素晴らしいのが第2楽章で、極めてデリカシーに満ちた旋律の歌いが特筆ものです。    クライバーの耳の冴えには改めて脱帽です。    ワルター盤は古くからの名盤です。第2楽章はテンポを落とし、古き佳きウィーン情緒を伝え    ます。最もシューベルトを堪能できる演奏といったらこれでしょう。これこそ19世紀生まれ    の大巨匠ワルターが現代の私達に伝える、19世紀のウィーン音楽そのものです。情緒満点の    未完成です。    どちらも甲乙つけがたい名盤で、この作品のファンの方は是非両方揃えたいところでしょう。    3番目には期間限定でお安いCDを挙げておきました。    お薦め度▲のCDを探すのは非常に大変なのですが、古楽器を代表する演奏家、イン・マゼー    ルの演奏も個人的には素晴らしいと思います。古楽器ですが強弱の差や音楽の構築が崩れるこ    とがなく、クライバー盤並みに力強い演奏です。決してこじんまりとはしていません。古楽器    ファンの方にはぜひともお薦めしたいです。        <更新のポイント> アーノンクール盤、ヴァント盤、ムラヴィンスキー盤を外しました。              また、クライバー盤をSS評価、お薦め度◎に変更しました。
作品NO.179 交響曲第9(8)番「ザ・グレイト」 ★★★★ 2017年2月最新更新
  
  クラシックの名曲紹介などに書いてあるこの作品の解説は、大体が「シューベルトは本来小品向けの作
 曲家だが、50分を超える大作を作るに至った。それが交響曲第9番『ザ・グレイト』である。この曲
 は、いたるところにシューベルトならではの美しい旋律が散りばめられ、かつオーケストラは堅固な造
 形を持ち、スケールの大きな名作となった。シューベルトのロマンティシズム溢れる世界が堪能できる
 だろう。シューマンはこの曲のことを『天国的長さ』と評した」のようなものとなっています。
 この曲のファンの方ならば事実そのように思われるかもしれませんが、シューマンの「天国的長さ」と
 いう言葉は、真にこの曲を理解できえた者のみが味わえる至福の時ということで、裏を返せば、初めて
 この曲を聴く方にとっては、単に冗長にしか感じられず、いかにも退屈な音楽であることを示唆しても
 いるらしいです。よって、この曲は数回聴いただけで好き嫌いがはっきりと分かれてしまう曲であり、
 また指揮者によっても退屈そのものとなってしまうでしょう。
 推薦盤に挙げた指揮者は「評論家の評価が高い」指揮者を挙げたわけなので、必ずしも初めて聴く方の、
 「聴きやすさ」を示したものではないという点にご注意下さい。
 また、そういった曲の性質から、楽章ごとに分けて聴き込んでいくのもいい方法ではないでしょうか。


第1楽章(ベーム指揮)
 ☆推薦盤☆    ・ヴァント/ベルリン・フィル(95)(RCA)             S    ◎ヴァント/ベルリン・フィル(95)(RCA)             S    ・フルトヴェングラー/ベルリン・フィル(51)(グラモフォン)     S    ○フルトヴェングラー/ベルリン・フィル(51)(グラモフォン)     S    ・インマゼール/アニマ・エテルナ(96)(SONY)          A    ▲アバド/モーツァルト管弦楽団(11)(グラモフォン)         A    ヴァント盤とフルトヴェングラーの新盤がS評価となっています。    個人的に演奏そのものは後者をお薦めしたいのですが、録音年を考えてヴァント盤を1番のお    薦めとしました。    本来は1番上の2枚組のCDが流通しているのですが、現在廃盤中のようです。ちょうど2枚    組でお得な期間生産限定盤がありましたので、これを◎としました。いつまで在庫があるのか    は分かりません。    フルトヴェングラーの国内盤も廃盤中のようです。下に輸入盤を挙げ、お薦め度○としました。    インマゼール盤は古楽器の演奏です。このCDが人気がある理由は、テンポの速さによる聴き    やすさとのことです。ここでご紹介しているCDの中では最も速く、96年の録音も魅力です。    「未完成」同様、構築がしっかりしており、見事なまでの古楽器演奏です。演奏自体は◎にし    たいほどです。    ただ、古楽器演奏というのは作曲された当時の演奏を再現するというのが第一の主旨であるた    め、楽譜の反復記号にはすべて従い、演奏時間自体は長くなります。    残念ながら、長らく廃盤中のようです。輸入盤はありません。    最後は、最晩年のアバドによる演奏です。当時のアバドが多用したピリオド・アプローチによ    る演奏です。このCD、演奏はともかく非常にお高いですので、あまりお薦めはできません。    <更新のポイント> ◎をフルトヴェングラー盤からヴァント盤にしました。              ワルター盤、ベーム盤を外し、アバド盤を追加しました。


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