ラトル、マリナーらと共に、イギリスを代表する指揮者で、主に古楽器演奏の指揮者です。 1964年にモンテヴェルディ合唱団を結成、1968年にはモンテヴェルディ管弦楽団を結 成しましたが、これを改組して、新たにイングリッシュ・バロック・ソロイスツ(イギリス・ バロック管弦楽団)というバロック、古典派の作品を扱う古楽器演奏の楽団をする一方で、客 演指揮者としては、ウィーン・フィルやロイヤル・コンセルトヘボウなどの世界でも第一級の 現代楽器オーケストラを指揮しました。 1990年には、ロマン派などにも手を広げようと、オルケストル・レヴォリューショネール ・エ・ロマンティークを設立、オペラ作品をも演奏しました。また、自ら「Soli Deo Gloria」 というCDレーベルまで設立するなど、常に精力的に活動し、1998年には「ナイト」の称 号も授与されました。 このように、まさに古楽器演奏の中心人物とも言える指揮者ですが、レパートリーは相当広く、 交響曲などの大曲にも多くの名盤を残しています。また、推薦盤をご覧いただけば、有名な声 楽曲がズラリと並んでいます。 古楽器演奏のファンの方だけでなく、現代楽器の演奏の方がお好みの方でも、ぜひ覚えて頂き たい名指揮者です。 ベートーヴェン「交響曲第5番『運命』」 ☆推薦盤☆ ・バッハ カンタータ集/イギリス・バロック管弦楽団(89〜13)(SDG) A ・バッハ マタイ受難曲/イギリス・バロック管弦楽団(88)(アルヒーフ) A ・バッハ ヨハネ受難曲/イギリス・バロック管弦楽団(86)(アルヒーフ) S ・バッハ クリスマス・オラトリオ/イギリス・バロック管弦楽団(87)(アルヒーフ)A ・フォーレ レクイエム/ORER(92)(デッカ) A ・ブラームス 交響曲第1番/ORER(07)(SDG) S ・ブラームス ドイツ・レクイエム/ORER(90)(デッカ) A ・ヘンデル 水上の音楽/イギリス・バロック管弦楽団(91)(デッカ) S ・ヘンデル メサイア/イギリス・バロック管弦楽団(82)(デッカ) A ・ベートーヴェン ミサ・ソレムニス/イギリス・バロック管弦楽団(12)(SDG) A ・メンデルスゾーン 真夏の夜の夢/ロンドン交響楽団(16)(LSO Live) A ・モーツァルト 交響曲第36番/イギリス・バロック管弦楽団(88)(デッカ) A ・モンテヴェルディ 聖母マリアの夕べの祈り/イギリス・バロックO(89)(アルヒーフ) S ・モーツァルト レクイエム/イギリス・バロック管弦楽団(86)(デッカ) A ・レハール 喜歌劇「メリーウィドウ」/ウィーン・フィル(94)(グラモフォン) A *ORERはオルケストル・レヴォリューショネール・エ・ロマンティークの略です *SDGはSoli Deo Gloriaの略です <古楽器><声楽曲><二刀流>
オランダに生まれたコープマンは、古楽器指揮者の中心人物の一人です。レオンハルトからチ ェンバロを学びましたので、指揮者でありながら演奏も行います。門下生には日本の鈴木雅明 らがいます。 1979年に設立した「手兵」アムステルダム・バロック管弦楽団を率いて、多くの名盤を残 しています。現代オーケストラの客演指揮も行っています。 コープマンの大きな特徴は、ガーディナー、ブリュッヘンらがベートーヴェンなどのロマン派 にも手をひろげて古楽器演奏を行っているのに対しまして、ひたすらバロック音楽の古楽器演 奏に専念している点だと言えます。他には古典派のモーツァルトくらいです。 これはコープマン自身の信念であるようです。 また、契約レーベルがワーナーミュージック系の「エラート(ERATO)」ですので、CD が非常にお安いのは、とても嬉しいところです。 バッハ カンタータ第147番「主よ人の望みの喜びよ」 ☆推薦盤☆ ・バッハ チェンバロ協奏曲集/アムステルダム・バロックO(88、90)(エラート)A ・バッハ オルガン作品集/(94〜99)(ワーナー) S ・バッハ カンタータ集/アムステルダム・バロックO(Callenge Classics) A ・モーツァルト アイネ・クライネ・ナハトムジーク/ 〃 (88)(エラート) A ・モーツァルト ディヴェルティメント K136〜K138/〃(89)(エラート) S ・モーツァルト戴冠ミサ曲/アムステルダム・バロックO(94)(エラート) A ・モーツァルト セレナード第7番「ハフナー」 〃 (88)(エラート) SS <古楽器><演奏><モーツァルト◎> ブリュッヘン 1934〜2014 BRUGGEN A オランダ 20世紀後半になって、古楽器による復古的演奏が盛んになってきたのですが、ブリュッヘン はその中でも代表的な指揮者です。たまに現代楽器のオーケストラの指揮をすることもありま したが、CDのレコーディングはすべて古楽器による演奏です。 ブリュッヘンは本来ブロックフレーテ(昔の縦笛フルート)の奏者でしたが(何と、奏者とし て中学校の音楽の教科書に載っています)、それだけでは満足できず、指揮者になりました。 そして「18世紀オーケストラ」という少人数の古楽器グループを結成し、毎年一定期間だけ 演奏旅行に出かけ、その際にレコーディングをしました。 推薦盤を見て頂けばお分かりのように、交響曲の名曲がズラリと並んでいます。演奏の特徴は、 古楽器ながらスケールが大きく、重量感のあるところです。ガーディナーやアーノンクールの ように、バロック音楽の演奏には力を注がず、管弦楽曲等よりは、交響曲においてこれだけの 名盤を残しています。 「古楽器の交響曲演奏なんて所詮」とお思いの方は、是非一度ブリュッヘンの演奏に耳を傾け て頂ければと思うのです。 おそらく、古楽器演奏の歴史において、最も優れた指揮者の一人と評価されるのではないでし ょうか。 モーツァルト「交響曲第41番『ジュピター』」全楽章 ☆推薦盤☆ ・ヴィヴァルディ フルート協奏曲/18世紀オーケストラ(79)(セオン) S ・シューベルト 交響曲第5番/ 〃 (90)(デッカ) S ・ハイドン 交響曲第94番「驚愕」/ 〃 (92)(デッカ) A ・ハイドン 交響曲第100番「軍隊」/ 〃 (87)(デッカ) A ・ハイドン 交響曲第101番「時計」/ 〃 (87)(デッカ) A ・ベートーヴェン 交響曲第2番/ 〃 (88)(デッカ) A ・ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」/ 〃 (90)(デッカ) A ・メンデルスゾーン 交響曲第3番/ 〃 (12)(グロッサ) A ・メンデルスゾーン 交響曲第4番/ 〃 (09)(グロッサ) S ・メンデルスゾーン 真夏の夜の夢/ 〃 (97)(グロッサ) A ・モーツァルト 交響曲第31番「パリ」/ 〃 (85)(デッカ) A ・モーツァルト 交響曲第36番「リンツ」/ 〃 (89)(デッカ) A ・モーツァルト 交響曲第38番「プラハ」/ 〃 (88)(デッカ) A ・モーツァルト 交響曲第40番/ 〃 (10)(グロッサ) A ・モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」/ 〃 (10)(グロッサ) A <重厚><古楽器><演奏><モーツァルト◎> レオンハルト 1928〜2012 LEONHARDT B(バッハファンはS) オランダ 20世紀後半から盛んになった古楽器演奏において、レオンハルトはその先駆者、中心人物と して活躍しました。指揮業の他に、チェンバロやオルガン奏者、教育者としても活躍し、現在 の主要なチェンバロ奏者の多くは、レオンハルトの弟子、あるいは孫弟子であると言われてい ます。 昨今の古楽器ブームを考えますと、クラシック音楽界において大変な功績を遺したと言えます。 レオンハルトはバロック時代から古典派を主なレパートリーとしましたが、とりわけバッハの 録音に多くの名盤を遺しました。中でも、アーノンクールと組んで録音した「カンタータ集」 が有名です。 古楽器演奏隆盛の現在、バッハの作品を聴く上で、決して見逃すことはできない大音楽家です。 バッハ「ブランデンブルク協奏曲」第5番 ☆推薦盤☆ ・バッハ ブランデンブルク協奏曲/クイケン他(76、77)(SONY) A ・バッハ Vnとチェンバロのためのソナタ全集/(73)(ドイツ・ハルモニア・ムンディ) S ・バッハ イギリス組曲/(84)(エラート) A ・バッハ フランス組曲/(75)(セオン) A ・バッハ パルティータ全曲/(86)(エラート) A ・バッハ 平均律クラヴィーア曲集/(67、72、73)(ドイツ・ハルモニア・ムンディ) A ・バッハ 音楽の捧げ物/(74)(セオン) A ・バッハ カンタータ集/アーノンクール&ウィーンCM(テルデック) S ・バッハ マタイ受難曲/ラ・プティット・バンド(89)(ハルモニア・ムンディ) A <古楽器><バッハ◎><演奏>
20世紀後半になって、古楽器による復古的演奏が盛んになってきたのですが、ブリュッヘン はその中でも代表的な指揮者です。たまに現代楽器のオーケストラの指揮をすることもありま したが、CDのレコーディングはすべて古楽器による演奏です。 ブリュッヘンは本来ブロックフレーテ(昔の縦笛フルート)の奏者でしたが(何と、奏者とし て中学校の音楽の教科書に載っています)、それだけでは満足できず、指揮者になりました。 そして「18世紀オーケストラ」という少人数の古楽器グループを結成し、毎年一定期間だけ 演奏旅行に出かけ、その際にレコーディングをしました。 推薦盤を見て頂けばお分かりのように、交響曲の名曲がズラリと並んでいます。演奏の特徴は、 古楽器ながらスケールが大きく、重量感のあるところです。ガーディナーやアーノンクールの ように、バロック音楽の演奏には力を注がず、管弦楽曲等よりは、交響曲においてこれだけの 名盤を残しています。 「古楽器の交響曲演奏なんて所詮」とお思いの方は、是非一度ブリュッヘンの演奏に耳を傾け て頂ければと思うのです。 おそらく、古楽器演奏の歴史において、最も優れた指揮者の一人と評価されるのではないでし ょうか。 モーツァルト「交響曲第41番『ジュピター』」全楽章 ☆推薦盤☆ ・ヴィヴァルディ フルート協奏曲/18世紀オーケストラ(79)(セオン) S ・シューベルト 交響曲第5番/ 〃 (90)(デッカ) S ・ハイドン 交響曲第94番「驚愕」/ 〃 (92)(デッカ) A ・ハイドン 交響曲第100番「軍隊」/ 〃 (87)(デッカ) A ・ハイドン 交響曲第101番「時計」/ 〃 (87)(デッカ) A ・ベートーヴェン 交響曲第2番/ 〃 (88)(デッカ) A ・ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」/ 〃 (90)(デッカ) A ・メンデルスゾーン 交響曲第3番/ 〃 (12)(グロッサ) A ・メンデルスゾーン 交響曲第4番/ 〃 (09)(グロッサ) S ・メンデルスゾーン 真夏の夜の夢/ 〃 (97)(グロッサ) A ・モーツァルト 交響曲第31番「パリ」/ 〃 (85)(デッカ) A ・モーツァルト 交響曲第36番「リンツ」/ 〃 (89)(デッカ) A ・モーツァルト 交響曲第38番「プラハ」/ 〃 (88)(デッカ) A ・モーツァルト 交響曲第40番/ 〃 (10)(グロッサ) A ・モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」/ 〃 (10)(グロッサ) A <重厚><古楽器><演奏><モーツァルト◎> レオンハルト 1928〜2012 LEONHARDT B(バッハファンはS) オランダ 20世紀後半から盛んになった古楽器演奏において、レオンハルトはその先駆者、中心人物と して活躍しました。指揮業の他に、チェンバロやオルガン奏者、教育者としても活躍し、現在 の主要なチェンバロ奏者の多くは、レオンハルトの弟子、あるいは孫弟子であると言われてい ます。 昨今の古楽器ブームを考えますと、クラシック音楽界において大変な功績を遺したと言えます。 レオンハルトはバロック時代から古典派を主なレパートリーとしましたが、とりわけバッハの 録音に多くの名盤を遺しました。中でも、アーノンクールと組んで録音した「カンタータ集」 が有名です。 古楽器演奏隆盛の現在、バッハの作品を聴く上で、決して見逃すことはできない大音楽家です。 バッハ「ブランデンブルク協奏曲」第5番 ☆推薦盤☆ ・バッハ ブランデンブルク協奏曲/クイケン他(76、77)(SONY) A ・バッハ Vnとチェンバロのためのソナタ全集/(73)(ドイツ・ハルモニア・ムンディ) S ・バッハ イギリス組曲/(84)(エラート) A ・バッハ フランス組曲/(75)(セオン) A ・バッハ パルティータ全曲/(86)(エラート) A ・バッハ 平均律クラヴィーア曲集/(67、72、73)(ドイツ・ハルモニア・ムンディ) A ・バッハ 音楽の捧げ物/(74)(セオン) A ・バッハ カンタータ集/アーノンクール&ウィーンCM(テルデック) S ・バッハ マタイ受難曲/ラ・プティット・バンド(89)(ハルモニア・ムンディ) A <古楽器><バッハ◎><演奏>
20世紀後半から盛んになった古楽器演奏において、レオンハルトはその先駆者、中心人物と して活躍しました。指揮業の他に、チェンバロやオルガン奏者、教育者としても活躍し、現在 の主要なチェンバロ奏者の多くは、レオンハルトの弟子、あるいは孫弟子であると言われてい ます。 昨今の古楽器ブームを考えますと、クラシック音楽界において大変な功績を遺したと言えます。 レオンハルトはバロック時代から古典派を主なレパートリーとしましたが、とりわけバッハの 録音に多くの名盤を遺しました。中でも、アーノンクールと組んで録音した「カンタータ集」 が有名です。 古楽器演奏隆盛の現在、バッハの作品を聴く上で、決して見逃すことはできない大音楽家です。 バッハ「ブランデンブルク協奏曲」第5番 ☆推薦盤☆ ・バッハ ブランデンブルク協奏曲/クイケン他(76、77)(SONY) A ・バッハ Vnとチェンバロのためのソナタ全集/(73)(ドイツ・ハルモニア・ムンディ) S ・バッハ イギリス組曲/(84)(エラート) A ・バッハ フランス組曲/(75)(セオン) A ・バッハ パルティータ全曲/(86)(エラート) A ・バッハ 平均律クラヴィーア曲集/(67、72、73)(ドイツ・ハルモニア・ムンディ) A ・バッハ 音楽の捧げ物/(74)(セオン) A ・バッハ カンタータ集/アーノンクール&ウィーンCM(テルデック) S ・バッハ マタイ受難曲/ラ・プティット・バンド(89)(ハルモニア・ムンディ) A <古楽器><バッハ◎><演奏>