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ウェーバーは主にオペラ曲の作曲家で、一番の代表作がこの「魔弾の射手」です。ロマン派初期の、後 のロマン派オペラの先駆けとなる作品で、音楽史的に重要な作品です。 ストーリーは、魂を引き換えに、悪魔から必ず標的に当たるという魔弾を手に入れた猟師が、最後は信 仰を誓うことによって救われるというものです。 音楽は平易に書かれ、合唱の役割が高いのが特徴です。とりわけ、「狩人の合唱」と名づけられた歌は このオペラで最も有名な歌で、単独で男声合唱のコンサートでも採り上げられています。 |
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ヴェルディの「椿姫」はオペラの入門用としてはトップに挙げられる作品の一つです。 ヴェルディはオペラ曲でも歌を重視しましたが、一番有名な曲は何と言っても「乾杯の歌」で、「あ! これ聴いたことがある」という方も多いと思われます。 ストーリーは、主人公のヒロインが病死するという悲劇です。よって曲も甘美で、哀切なものが多いで す。涙もろい方は感動して涙することもあるかもしれません。そして、「またオペラが観たい」となっ たら、新たなオペラファンの誕生です。 |
アイーダの初演は1871年ですので、日本では明治時代になったばかりの頃の作品ということになり ます。ストーリーは、エジプトとエチオピアとの闘争を背景にしたものです。エジプトの司令官とエチ オピアの王女、アイーダは恋に落ちるのですが、様々な邪魔が入ります。両国の闘争などを経て、結局 二人とも地下牢に入れられ、そのまま死を迎えるというところで幕が下ろされてしまう、悲しい恋の物 語です。二人の恋は実ったものの…という悲劇です。 音楽的には、第2幕の「凱旋行進曲」(主人公が司令官を務めるエジプトの勝利の凱歌)が有名です。 「あ、この曲聴いたことがある!」という方は多いことでしょう。 なお、アイーダという作品は、ヴェルディがスエズ運河の開通の記念に作曲を依頼されたとされていま すが、現在では、これは偽説であることが判明しています。 |
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「カルメン」も「椿姫」同様にオペラの入門用としてはトップに挙げられる作品の1つです。何より、 「第1幕への前奏曲」は「カルメン」の代名詞ともなっている曲で、この曲の曲名を「カルメン」と思 っている方も多いのではないでしょうか。テレビでも頻繁に聴く、威勢のいい曲で、聴いたことが無い 人はいるのかと思える程の超有名曲です。 |