オーケストラ
オーケストラ




ここでは、クラシック音楽を奏でる主役、オーケストラの歴史や、世界の主要オーケストラ
についてご説明します。クラシックに関わっている人は、リスナーでも、オーケストラのこ
とを略して「オケ」と呼びます。                          

まず、その前に知っておいて頂きたいことがあります。                
ご存知のように、クラシック音楽には、交響曲やピアノ曲、室内楽曲などのジャンルがあり
ますが、すべてのジャンルにおいてオーケストラが活躍するわけではありません。    
オーケストラが活躍するのは主に交響曲、協奏曲、管弦楽曲、オペラ曲、声楽曲などです。
このうち、管弦楽曲は、管楽器の一部が参加せず、「フルオーケストラ」ではないことが一
般的です。                                     
また、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のように、「管弦楽団」と和訳されるオーケス
トラと、ロンドン交響楽団のように「交響楽団」と和訳されるオーケストラは同じです。 
これらはみな「フルオーケストラ」です。                      
管弦楽曲専門の「管弦楽団」という楽団は別に存在します。              
これらの楽団では、弦楽器は各パート何人かによって演奏されます。          
原則、各パート一人ずつで演奏される室内楽曲は、弦楽四重奏団などの「弦楽合奏団」と呼
ばれる小規模の楽団によって演奏されます。                     
一般的には、「フルオーケストラ」と、「管弦楽団」は共に「オケ」と呼ばれます。   
「弦楽合奏団」も便宜的に「オケ」と呼ばれます。ここでは「フルオーケストラ」と、「管
弦楽団」と、「弦楽合奏団」の3つをまとめてご紹介します。             




T.世界の主要なオーケストラ、管弦楽団、弦楽合奏団

  ここには、もう既に解散してしまった楽団も含みます。「名盤」として録音は残っている団体も挙げてありますので、
  CDをお買いになる際の参考になさって下さい。                                

  ★世界の主要なオーケストラ
   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(オーストリア)     ウィーン国立歌劇場管弦楽団(オーストリア)
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ドイツ)        バイエルン放送交響楽団(ドイツ)
   ドレスデン国立管弦楽団(ドイツ)              バイロイト祝祭管弦楽団(ドイツ)
   フィラデルフィア管弦楽団(アメリカ)            ボストン交響楽団(アメリカ)
   シカゴ交響楽団(アメリカ)                 ニューヨーク・フィルハーモニック(アメリカ)
   クリーヴランド管弦楽団(アメリカ)             ミラノ・スカラ座管弦楽団(イタリア)
   ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(イギリス)       ロンドン交響楽団(イギリス)
   チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(チェコ)         イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(イスラエル)
   モントリオール交響楽団(カナダ)                                    
   ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(オランダ)    ←  アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(旧名)
   ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(イギリス)     ←  フィルハーモニア管弦楽団(旧名)   
   パリ管弦楽団(フランス)               ←  パリ音楽院管弦楽団(旧名)
   サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団(ロシア)← レニングラード・フィルハーモニー交響楽団(旧名)
   コロンビア交響楽団(アメリカ)             NBC交響楽団(アメリカ)


  ★世界の主要な管弦楽団
   オルフェウス室内管弦楽団  アカデミー室内管弦楽団   ミュンヘン・バッハ管弦楽団  
   パイヤール室内管弦楽団   アムステルダム・バロック管弦楽団   イ・ムジチ合奏団

  ★世界の主要な弦楽合奏団
   アルバン・ベルク四重奏団   ブタペスト弦楽四重奏団   アマデウス弦楽四重奏団
   ジュリアード弦楽四重奏団   バリリ四重奏団       イタリア四重奏団
   東京クァルテット       メロス弦楽四重奏団     ラサール四重奏団
   スメタナ四重奏団       ハーゲン弦楽四重奏団    クリーヴランド四重奏団
   ボロディン弦楽四重奏団



U.オーケストラの歴史

  オーケストラは、元々は弦楽合奏団が始まりです。では弦楽合奏、弦楽器の誕生はいつ頃かと 
  いいますと、ヴァイオリンが誕生したのが、16世紀初頭と言われています。日本では、戦国 
  時代の始まりの頃です。ヴァイオリンの原型が誕生したのは未だに不明な点が多いようですが、
  ここでは16世紀初頭としておきます。当時の弦楽器は、現在のように芸術音楽で使用される 
  ことはなく、庶民の娯楽用の楽器だったようです。                     
  それから、改良がなされたりしまして、本格的に弦楽合奏がクラシック音楽に採り入れられた 
  のは、バロック時代の、モンテヴェルディの「オルフェオ」というオペラ曲の伴奏が始まりだ 
  とされています。同時に、この頃に、弦楽合奏の補強にということで、木管楽器が使用された 
  ことも確認されています。                                
  この頃のオーケストラは、弦楽器を中心にフルート、オーボエ、トランペット、トロンボーン 
  を加えたものであったと言われています。                         

  その後、バッハヘンデルによって、オラトリオやカンタータの伴奏としても活躍し、やがて 
  管弦楽組曲など、管弦楽のための作品もつくられるようになりました。           
  オラトリオとは、オペラから演技や舞台装置を除いた声楽曲で、カンタータとは、教会で歌わ 
  れた声楽曲のことです。                                 
  よって、この頃には、既に「管弦楽団」の原型が出来上がっていたということになります。  
  日本では、江戸時代の中ごろにあたります。                       
     
         ・バッハの「管弦楽組曲」は         こちらからどうぞ
         ・バッハのカンタータ集は          こちらからどうぞ
         ・ヘンデルのオラトリオ「メサイア」は    こちらからどうぞ

  その後、バロック時代が終わり、ハイドンモーツァルトらの古典派の時代になりますと、オ
  ペラの伴奏のみならず、交響曲、協奏曲などで大活躍することとなります。        
  この頃には、クラリネット、ピッコロなどが加わりました。ハイドンやモーツァルトの交響曲
  をお聴きになった方はお分かりになると思いますが、後のロマン派の交響曲に比べ、古典派の
  交響曲はそれほど楽器の数が多くなく、厚みに欠けます。まだ、現在のオーケストラほどまで
  には成熟した訳ではなく、管弦楽団フルオーケストラの中間くらいの規模でした。    
  古典派の後期には、トライアングル、シンバルなどが加わったことが確認されていますので、
  この頃に、ようやく現在のオーケストラの原型が出来上がったと言えます。        
  日本では、江戸時代の終わりころにあたります。                    
  また、モーツァルトよりも早く生まれたハイドンが、弦楽四重奏曲、いわゆるカルテットを数
  多く作曲した点も見逃せません。室内楽曲の誕生です。                 

         ・ハイドンの交響曲は            こちらからどうぞ
         ・モーツァルトの交響曲は          こちらからどうぞ
         ・モーツァルトの管弦楽曲・室内楽曲は    こちらからどうぞ

  ロマン派の時代になりますと、管楽器は更に増えまして、マリンバなどの打楽器、ピアノなど
  の鍵盤楽器、そしてハープなども加わるようになります。                
  この段階で、現在の「フルオーケストラ」が完成しました。                
  日本では、ちょうど明治時代の始まりの頃です。                    
  ロマン派を代表する作曲家、ブラームスの「交響曲第4番」では、トライアングルが使用され
  ています。打楽器などは、バルトークの「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」という
  という作品があります。                                

  20世紀の作曲家、ショスタコーヴィチの「交響曲第5番」においても、様々な楽器が使用さ
  れています。                                     



V.オーケストラで使用される楽器

  「フルオーケストラ」で使用される楽器は作品によって様々です。詳しくは、下の表を御覧下さい。  
  一般的な編成の例は、上の表の通りです。                            


  <一般的な例>

   ・弦楽器    第1ヴァイオリン  第2ヴァイオリン  ヴィオラ  チェロ  コントラバス 
   ・木管楽器    フルート2  オーボエ2  クラリネット2  ファゴット2 
   ・金管楽器    ホルン2もしくは4  トランペット2 
   ・打楽器     ティンパニ
 
  この編成が、最小限のオーケストラの編成と言えます。これが基本スタイルです。 
  これだけ揃っていれば、かなりの楽曲を演奏することができます。




  <フルオーケストラで使用される楽器一覧>

   ・弦楽器     第1ヴァイオリン 第2ヴァイオリン ヴィオラ  チェロ コントラバス 
           ハープ 
   ・木管楽器   フルート(アルト/バス)  オーボエ  コーラングレ  オーボエダモーレ   
           バリトンオーボエ  ソプラニーノクラリネット  クラリネット
           バスクラリネット  ピッコロ  ファゴット  コントラファゴット 
           サクソフォーン 
   ・金管楽器   ホルン  トランペット(ピッコロ/アルト/バス)  ユーフォニアム 
           トロンボーン(アルト/テナー/バス)  チューバ  コルネット 
           ワグナーチューバ 
   ・打楽器    ティンパニ  グロッケンシュピール  ヴィブラフォン  
           アンティークシンバル  シロフォン  マリンバ  トライアングル
           バスドラム  スネアドラム  シンバル  タムタム(銅鑼)  スレイベル 
           タンバリン/チューブラーベル 
   ・鍵盤楽器   ピアノ  チェレスタ  チェンバロ  オルガン 


  これだけあります。すべて使用する楽曲は多分ないと思われます。
                                       参考:Wikipedia




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